最高裁の王様化を暴き、日本の誤りを糾弾するブログ

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彼を知らず、己を知らざれば戦うごとに必ず敗る ~ 中国の戦略の問題点について

 ※本記事は、中国の情報戦略に対する苦情など、センシティブな内容を含んでいますので、結論だけを知りたい場合は、別の記事(対応策がまとめてあります)に飛んでください。

 


 

 中国は外交に関して、「戦わずして勝つ」という孫氏の方針を貫いています。

 

 しかし今回に関しては残念ながら、中国は敵のことも味方の事も全然理解できていませんので、戦いに勝つのは極めて難しいです。

 「彼を知らず、己を知らざれば戦うごとに必ず敗る」、これは孫氏の言葉です。

 

 例をあげるなら、中国は、日本で中国がどのように報道されているかすら理解していません。中国はもっと日本の報道を研究すべきです。日本は拉致被害者や、徴用工問題や、中国との対決姿勢を取るにおいて、それは報道を巧みに利用しています。

 それに対し、中国はツイッターなどで自らが正しいことを主張していますが、そんなものは日本やアメリカは無視しますので意味がありません。そもそもツイッターは西側のツールです。これを使って有利に事を運ぼうとしても、それは非常に難しいです。

 

 私は、中国の大使館や政府高官、また中国のインフルエンサーのアカウントをいくつかフォローして、その発言内容を確認し、こちらからもいくつかのリプライを投稿するなどして反応を確認しましたが、これは失望へと変化しました。

 私は、中国の当局者をフォローしているんです。なぜ中国の当局者は私をフォローしてくれないのでしょうか? 中国は対話を求めているのではないのですか? 人に話を聞いてもらおうとするならば、まずは自分から話を聞く態度を持つべきです。

 

 

 中国の主張を聞いてみます。

 靖国問題など、ぶっちゃけると日本人にとってはどうでもいい問題です。日本人にとって、日本は宗教の自由がある国であって、他国の宗教が気に入らないからという理由で日本が他国に対して戦争に及んだりしないことはわかりきっているので、宗教の問題について他国から文句を言われても、多くの日本人にとっては単に不快なだけです。

 

 福島のトリチウム海洋放出問題ですが、トリチウムは自然界にも存在する放射性物質であって、処理ができない代わりに人体に蓄積することもなく、世界中の原発からもそのまま放出されている、と説明されています。だとするとそれが全てであって、海流的にトリチウムが中国の方に向かうわけでもなければ、文句を言われる筋合いがありません。中国が日本に対して、拡散予測について富岳のシミュレーションを出せと言ったり、定期的な放射線量の報告(これはトリチウムだけに留まらない)などを求めることは当然の権利と思いますが、トリチウムを放出することで、環境にどのような影響があるのかを科学的に説明もしないで、単に反対するのでは、日本人の理解を得られません。

 

 例を2つ挙げましたが、どちらも、中国の主張にも一定の正しさはあるんです。私も靖国神社はさっさと分祀に応じて、天皇の参拝を受けるべきだと思ってますし、トリチウムも、放出しないで対応可能なら放出しない方がいいに決まっているのです。

 

 

 私が言いたいのは、中国は敵を見誤っている、ということです。

 日本はアメリカの意向に従い、軍拡して中国との戦争を準備しているとして、そんなものは日本のごく一部です。ここで、中国が自分の正しさを主張するべく、日本を悪役に仕立て上げようとしても、多くの日本人の理解を得られないばかりか、彼らまで中国の敵の側に追いやることになります。

 

 日本の報道は巧みです。中国がトリチウム水の海洋放出に反対しているニュースを流した直後に、日本の河原でカキを勝手に取って、条例に従わずにカキ殻をその場に捨てていく在日中国人のおばさんのニュースを流し、中国が靖国に首相が参拝することは許さないというニュースの直後に、台湾近海での中国の軍事演習や、尖閣諸島の領海侵犯のニュースを流すんです。中国の本来は正しいはずの日本に対する抗議はすべて、日本人に中国に対する憎しみを駆り立てるために利用されているんです。

 

 ところが中国の大使館や政府高官のアカウントはお互いにフォローすることもなく、中国の主張を垂れ流すのみで、中国のインフルエンサーに至っては、ツイッター上で日本のネット右翼を論破することばかりにご執心です。こんなことで、日本の外交戦略が変化する訳もありません。もう、諜報戦の段階で中国は日本に完敗しているんです。

 

 中国が日本の全体を敵だと見なしているのであれば、それは中国が日本の敵なんです。しかし、そうではないはずです。中国は、自らを、十分に成熟した国家になったと判断し、日本とともに経済発展をしていこう、と考えているのではないのですか?

 

 このままでは本当に日本と中国は戦争になってしまいます。中国はいったん日本に対する憎しみを捨てて、自分達が日本人からどのように思われているのか、そして本来であればどのように思われるべきであるのか、これを正しく認識してください。それが「己を知る」という事です。