最高裁の王様化を暴き、日本の誤りを糾弾するブログ

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説明しないことの危険性

 説明しない日本は、すべての事をあいまいにしたまま、間違えたことを平気で行います。これは過失で間違えるのではなく、知っていて間違えているのです。

 

 岸田首相は、3/21にウクライナを電撃訪問し、「侵略は国際秩序揺るがす暴挙と痛感」と発言しました。ゼレンスキー大統領も「国際秩序の擁護者である岸田首相を歓迎」と応じました。

 「国際秩序」とは、「他国を戦争によって侵略しないこと」であって、岸田首相が国際秩序の擁護者である理由も、「日本が平和憲法をもち、核武装もしていない」ところにあるのは明らかなのですが(違うと言うのであれば、試しに自衛隊北方領土に上陸してみましょう。おそらく総スカンです)、同日、中国の習近平主席がロシアに訪問しているところ、いずれ「中国の覇権主義が国際秩序の脅威となっている」という論理にすり替わるのです。

 ウクライナは、日本が中国に対して経済制裁をすることなんて一切求めていません。中国はウクライナの最大の貿易相手国です。中国は自分の国の事を中立だと言っています。ウクライナ戦争を理由に、日本が中国と緊張を高めることは間違っています。

 

 中国は、「日本は歴史を忘れるな」と言います。アジアの近代史は、中国のアヘン戦争以降を言いますが、本当に酷いものでした。アジアの近代史は欧米の侵略の歴史でした。戦前の日本は太平洋戦争を起こしましたが、それは欧米からの支配を逃れるために必要だったからやったのです。それを忘れて、日本は今まさに、中国にハルノートを突きつけようとしています。

 

 アジアの国々にとって本当に大事なものは、欧米からの独立です。

 ところが日本は、国際秩序を掲げて各国に働きかけ、中国を孤立させようとしています。いかな大国であっても現代において、孤立させられて生きていけるわけはないのですが、これでは中国からの反発も当然です。

 

 日本の言う国際秩序も、実のところ細かい点を指摘するなら、ずいぶんと怪しいです。韓国に対して経済的な圧力をかけて徴用工の裁判の対処を迫ったのに、中国が台湾を経済力で従えることに反対しています。徴用工の裁判は間違っているからだ、という反論をするなら、私の裁判も間違っているので日本政府は対処しなければなりません。

 そもそも日本は平和憲法を持っているのに、アメリカが軍事費を増やせと言えば、岸田首相は国民の意見も聞かずにすみやかに実行しています。岸田首相の掲げる国際秩序では、アジアの国々の意見はよほど正しくないと通らないのに、アメリカの意見ならば間違っていても通りそうです。

 

 専守防衛自衛隊の役割だと話がついていたばずです。

 日本はプラザ合意も日米半導体協定も呑んだんです。いざというときに矢面に立てと言うなら、なんで今まで日本は搾取に耐えてアメリカの靴をナメナメしてきたのか理由がさっぱりわかりません。それもこれも、日本がアメリカから独立できていないからです。それをごまかして中国を孤立させ、アメリカの軍門に下らせるような真似について、絶対に日本国民は許してはいけません。それは今までの歴史と、また今までに生きてきた日本の先人たちの、両方を裏切る行為です。

 

 北朝鮮はキム王朝を存続させるために、核武装を選択しました。今、岸田首相は軍拡をしようとしています。アメリカからの日本へのご褒美は岸田首相の長期政権です。アメリカに従っているかいないかの違いなだけで、やってることは同じなんです。岸田首相だって頭がいいから当然わかっています。説明しないでごまかしているんです。

 アメリカだって日本を矢面に立たせて、都合がいいから黙っているんです。そもそもアメリカには、今の十分に発展したアジアに対して、自ら介入する正義はないんです。ところがアジアの中の国が、自ら正義を掲げてアメリカとともに行動しよう、などと言いだしたら話は別です。その正義の内容は極論すればどうでもよくて、アジアの国であればいいんです。

 これでもし本当に中国と戦争になったとしてアメリカのアジア支配がより強固なものになったとしたら、将来に禍根を残すことになりますが、そんなこと岸田首相はお構いなしなんです。

 アメリカは以前イラクと戦争をした時、大量破壊兵器の存在を理由に挙げていましたが、結局それは見つかりませんでした。その時のアメリカが、何かの経済制裁を受けたという話は聞きません。岸田内閣は、今、アメリカの手先になって中国と事を構えようとしていますが、それはダブルスタンダードであって将来に禍根を残します。日本はアメリカのいいなりになって、アジアの友人を裏切ってはいけません。

 アメリカがイラクでやったことをアジアで行うことについて、日本は決してこれを許してはいけません。戦後、日本と中国は今まですべてを対話で解決してきたはずです。今回もこれからも、そうしなければなりません。

 

 岸田首相は頭がいいので、自分が間違えていることを知っています。知っていてやっているんです。

 岸田首相が歴史から学んだことはただひとつ、「勝てば全て許される」、これだけです。韓国に対してお詫びを継承する、なんて言っていましたが、もうここにはお詫びの精神なんてありません。

 

 「説明しない」という行為は、人や国家をここまで卑劣にさせるんです。

 私のされた裁判は、どう違憲でないのか、誰からもさっぱり説明されていません。

 

 なんで岸田首相は「国際秩序」を叫びながらアメリカの言うことばかり聞いているのですか? アジアの国々はアメリカの属国になるべきであって、中国はアヘン戦争直後の中国に戻れと言っているんですか? それこそ戦争になりますよ? 日本は中国と戦争をしたいのですか? 日本に利益があるんですか? アメリカに利益があればいいんですか? きちんと説明しなければいけません。

 

 中国は対話を求めています。TPPは国家間でより協力し豊かになろうという試みですが、TPP不参加を、経済から中国を締め出す手段にすることは間違っています。日本は何の報復措置で中国の封じ込めを行おうとしているのか、説明されないままアメリカに加担するのは間違っています。日本に正義がないばかりか、何の見返りも得られません。無関係の人に迷惑がかかるだけなのでやめるべきです。