最高裁の王様化を暴き、日本の誤りを糾弾するブログ

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アメリカが供与したクラスター爆弾が、ウクライナで使用されました。

 アメリカが供与したクラスター爆弾が、ウクライナで使用されました。

 

 クラスター爆弾とは、1つの砲弾から、多数の小型爆弾を広範囲に飛散させる兵器であって、1発でサッカー場3個分の範囲を焦土化できるとされています。クラスター爆弾は、使用方法によっては容易に大量殺戮に利用できるので、非人道兵器とされています。

 

 ところが日本は、アメリカがウクライナクラスター爆弾を供与することについて、一切、非難をしませんでした。そして今日、それはウクライナで使用されました。

 

 世の中には、どんな理由をつけても許されない行為と言うものがあるんです。非人道兵器の使用、なんてものはその最たるものです。

 

 岸田首相はサミットで、どういうつもりで広島の原爆資料館を各国の閣僚に見せたのかわかりませんが、正義の戦いだから非人道兵器を使うのもやむを得ない、なんて考えでいるのでしたら、今すぐ日本の首相を辞めてください。

 

 はっきり言います。

 日本という国は、「何をやったか」ではなく、「誰がやったか」で、相手を非難をしたり、しなかったりするんです。そんなものは、「法による支配」などとは言いません。

 

 私には、北朝鮮が日本のEEZの外に向けて北朝鮮人工衛星(という事実上のミサイル)を発射することが許せなくて、アメリカがウクライナクラスター爆弾を供与することが許される理由がさっぱりわかりません。 

 

 クラスター爆弾は、大量殺戮に使用可能な非人道兵器です。これに較べれば地雷なんて、大量殺戮にも利用できない単なる防御兵器です。「地雷は不発弾が残るので非人道兵器」なんて言われていますが、これはアメリカがベトナムで地雷にコテンパンにやられたので、アメリカがプロパガンダで非人道兵器のレッテルを貼っているだけです。

 

 ロシア兵はウクライナ女性をレイプして冷蔵庫を盗んでいったから、クラスター爆弾の使用が許される、なんて道理はありません。国際的には、個人の犯罪と戦争の犯罪は分けて判断することが常識です。

 ウクライナ戦争では、ウクライナもロシアも、どちらもクラスター爆弾を使用している、とされています。当事者が持っていて使うなら、部外者が当事国に対して、戦争中なのに武装解除させることも不可能なのでどうしようもないですが、他国が追加でクラスター爆弾を供与することは、どう考えてもおかしいです。これではジェノサイド支援国家です。まあ実際には、アメリカは原爆も落としているし焼夷弾を使用して東京大空襲などもやっていますので、ジェノサイド国家そのものなんですが。

 

 日本は、テロ支援国家を非難するのに、ジェノサイド支援国家を称賛することはやめましょう。それはダブルスタンダードです。

 

 アメリカがクラスター爆弾ウクライナに対して供与した理由ですが、「弾薬の不足」などと言っています。まあ確かに無限に弾薬があれば、そちらを供与するでしょうからその通りと言えばその通りなんですが、本当の理由は別にあります。

 

ウクライナ戦争が、アメリカにとって最悪の形で終わることを避けるため」 これが、アメリカがクラスター爆弾を供与する本当の理由です。

 ちなみに、最悪の事態とはキーウの陥落ではありません。もうロシアもキーウを陥落させることは不可能だと悟っています。

 

 当初はアメリカの高官も、ウクライナ戦争で、ロシアの国力をいくらでも疲弊させられるので、戦争はできる限り長く続いてほしい、みたいな事を言っていました(ウクライナ人にとっては酷い話です)が、戦線が膠着し、ロシアが防衛線において善戦し始めると、そんな事も言ってられなくなりました。

 今アメリカが最も恐れている戦争終結のあり方とは、戦線が膠着し、ウクライナとロシア双方に厭戦気分が広がったときに、中国の主導において、両国に講和がなされる事態です。

 

 そんなもの、ウクライナが飲むわけない、と言われるかもしれませんが、永久に戦争をし続けるなんてことは、どんな国であっても不可能なんです。アメリカだってアフガニスタンから撤退しました。ロシアはキーウを占領できず、ウクライナもモスクワを占領できないとなれば、いずれ講和をしなければなりません。その時、ウクライナにロシア兵が残っているか否か、これはそういう戦いなのです。害虫を駆除するように、ウクライナに残るロシア兵を皆殺しにしなければなりません。

 

 つまり、どういうことかというと、アメリカはキーウの陥落を避けるためにクラスター爆弾を供与するのではなく、中国に和平をさせないためだけに非人道兵器でロシア兵を皆殺しにしようとしているのです。こんなことを認めることは、すなわち原爆の碑に書かれていた過ちの繰り返しです。

 中国主導の講和が行われれば、アメリカのメンツが潰れます。それをさせないだけのためにロシア兵はアメリカのクラスター爆弾によって命を落とすんです。

 太平洋戦争後、共産国家との冷戦が予想される中、アメリカの国力を示して冷戦の主導権を得るために原爆は投下され、広島、長崎で多くの命が失われました。ヒロシマの心に反して、過ちは繰り返されているのです。

 

 岸田首相だって解ってる筈なんですが、酷い話です。

 人間は虫ではありません。人間を虫けらのように殺すことは明らかに間違っています。これは、相手が民間人であっても軍人であっても同じです。国家権力と言うものは、実際には戦争に賛成していない若者まで、軍人として最前線に送り込むことが、やろうと思えばできるんです。彼らは生まれてすぐに軍人だったわけではなく、彼らには彼らの人間としての生活がありました。そんなこともわからないで、アメリカの言うがままになっているのが岸田首相なんです。アメリカにしっぽを振って、権力を振るっているんです。増税だってお構いなしです。

 

 

 まとめます。

 世の中には、どんな理由をつけても許されない行為というものがあります。非人道兵器の使用、なんてものはその最たるものです。ところが日本は、アメリカがウクライナクラスター爆弾を供与することについて、一切、非難をしませんでした。

 日本は、テロ支援国家を非難するのに、ジェノサイド支援国家を称賛することはやめましょう。それはダブルスタンダードです。

 「戦争だから仕方ない」、その理屈が通用するのであれば、「人工衛星なんだから問題ない」、という理論も通用するべきです。少なくともウクライナでは人が死んでいます。ロシア人であっても虫けらでは決してありません。唯一の被爆国として、この感覚は決して忘れるべきではありません。

 日本という国は、結局「何をやったか」ではなく、「誰がやったか」で、相手を非難をしたり、しなかったりするんです。そんなものは、「法による支配」などとは言いません。

 

 

 (おまけ)

 裏は取れていないですが、こんな話もあるようです。

www.47news.jp